〜ん〜?編〜
ん〜?編
ちょっと待てよ、ということで、もう一度、さっきのオルゴール館&ガラス館の分布図に戻ってきました。今度は逆引き、つまり、オルゴール館とガラス館のあるところから見てみようということです。下の表、これ先ほどと同じなんですが、この表の中で著名な観光地を赤で抜いていくことにしましょう。
オルゴール館 | ガラス館 | ||||
北海道 | 北海道 | ||||
北海道弟子屈町 | 北海道小樽市 | 北海道小樽市 | 札幌市 | 北海道小樽市 | 北海道函館市 |
北海道函館市 | 北海道壮瞥町 | 北海道七飯町 | |||
東北 | 東北 | ||||
宮城県仙台市 | 宮城県松島町 | 山形県天童市 | 岩手県江刺市 | 岩手県一関市 | 福島県猪苗代町 |
岩手県江刺市 | 岩手県平泉町 | 宮城県松島町 | 秋田県角館町 | ||
福島市 | |||||
関東 | 関東 | ||||
栃木県那須町 | 栃木県日光市 | 群馬県伊香保町 | 群馬県松井田町 | 群馬県月夜野町 | 群馬県草津町 |
東京都文京区 | 東京都新宿区 | 東京都多摩市 | 群馬県渋川市 | 栃木県那須町 | 東京都世田谷区 |
神奈川県箱根町 | 東京都港区 | 東京都港区 | 東京都調布市 | ||
東京都新島村 | 横浜市 | 横浜市 | |||
神奈川県鎌倉市 | 神奈川県箱根町 | ||||
甲信越・東海 | 甲信越・東海 | ||||
山梨県河口湖町 | 山梨県高根町 | 長野県下諏訪町 | 山梨県高根町 | 長野県穂高町 | 長野県茅野市 |
長野県茅野市 | 愛知県南知多町 | 愛知県犬山市 | 長野県軽井沢町 | 長野県茅野市 | 長野県諏訪市 |
静岡県伊東市 | 静岡県伊東市 | 静岡県浜松市 | 長野県諏訪市 | 長野県松川村 | 名古屋市 |
愛知県瀬戸市 | 岐阜県高山市 | 岐阜県古川町 | |||
静岡県浜松市 | 静岡県伊東市 | 静岡県伊東市 | |||
静岡県伊東市 | 静岡県伊東市 | 静岡県熱海市 | |||
北陸 | 北陸 | ||||
なし | 金沢市 | 石川県加賀市 | 石川県能登島町 | ||
近畿 | 近畿 | ||||
京都市 | 兵庫県西宮市 | 神戸市 | 滋賀県長浜市 | 神戸市 | |
中国・四国 | 中国・四国 | ||||
岡山県倉敷市 | 広島市 | 広島市 | 岡山市 | 岡山県倉敷市 | 広島市 |
香川県宇多津町 | 広島県吉和村 | 香川県宇多津町 | |||
九州 | 九州 | ||||
福岡県北九州市 | 長崎県佐世保市 | 熊本県阿蘇町 | 福岡県北九州市 | 大分市 | 大分県湯布院町 |
長崎市 | 長崎県佐世保市 | 長崎県佐世保市 | |||
鹿児島市 | 沖縄県糸満市 |
ありゃりゃ。・・・ということで、オルゴール館が34軒中15軒が著名な観光地、ガラス館については62軒中28軒が著名な観光地にある、ということになりました。
パーセンテージを出しますと、オルゴール館が著名な観光地にある率44%、ガラス館が同45%、という数値になります。それぞれ約半数が有名な観光地にあることになりますね。
さらに見ていきますと、特にオルゴール館とガラス館が両方存在するところ、小樽市(小樽市街)、那須(避暑地)、茅野(蓼科高原)、北九州(門司港レトロ地区)などは、いずれも「新・観光地100選」に入選しなかっただけで、括弧書きのとおり有名な観光地があります。これも含めると、もっと数値は上がることになります。
で、中間結論。「著名な観光地にはオルゴール館とガラス館が多い」のではなくて、「オルゴール館とガラス館は著名な観光地に多い」ということになります。微妙に違いますね。
しかしながらさらに疑問が残ります。「どうしてオルゴールとガラス工芸品なのか」ということですね。たとえば、オルゴール館の浜松(浜松は楽器の町)、ガラス館の長崎(古くから自由貿易で栄え、オランダをはじめとする西洋文化=ガラスと古くから深い関わりがある)というのは分かるんです。しかし他の町のそれは、どう考えてもよく分からないんですね、「どうしてオルゴールとガラス工芸品なのか」ということが。どうしてなんでしょうね。
で、この品物自身についてちょっと考えてみるに、はい。この2つに共通するイメージ→きれい、小物→女性にキャッチーな商品たち、ということで、おそらく何らかの形で女性が影響しているようでございます。
そこで、女性という観点から考えてみましょう。次はいよいよ結果です。
結果&考察へ