旅と鉄の盲腸旅の小ネタ。どうして著名な観光地にはオルゴール館とガラス館が多いのか2ページ3ページ > 4ページ

  
◆◆観光地の謎◆◆

どうして著名な観光地にはオルゴール館とガラス館が多いのか

〜ん〜?編〜



ん〜?編

 ちょっと待てよ、ということで、もう一度、さっきのオルゴール館&ガラス館の分布図に戻ってきました。今度は逆引き、つまり、オルゴール館とガラス館のあるところから見てみようということです。下の表、これ先ほどと同じなんですが、この表の中で著名な観光地を赤で抜いていくことにしましょう。


オルゴール館 ガラス館
北海道 北海道
北海道弟子屈町 北海道小樽市 北海道小樽市 札幌市 北海道小樽市 北海道函館市
北海道函館市 北海道壮瞥町  北海道七飯町  
東北 東北
宮城県仙台市 宮城県松島町 山形県天童市 岩手県江刺市 岩手県一関市 福島県猪苗代町
岩手県江刺市 岩手県平泉町 宮城県松島町 秋田県角館町
福島市
関東 関東
栃木県那須町 栃木県日光市 群馬県伊香保町 群馬県松井田町 群馬県月夜野町 群馬県草津町
東京都文京区 東京都新宿区 東京都多摩市 群馬県渋川市 栃木県那須町 東京都世田谷区
神奈川県箱根町 東京都港区 東京都港区 東京都調布市
東京都新島村 横浜市 横浜市
神奈川県鎌倉市 神奈川県箱根町
甲信越・東海 甲信越・東海
山梨県河口湖町 山梨県高根町 長野県下諏訪町 山梨県高根町 長野県穂高町 長野県茅野市
長野県茅野市 愛知県南知多町 愛知県犬山市 長野県軽井沢町 長野県茅野市 長野県諏訪市
静岡県伊東市 静岡県伊東市 静岡県浜松市 長野県諏訪市 長野県松川村 名古屋市
愛知県瀬戸市 岐阜県高山市 岐阜県古川町
静岡県浜松市 静岡県伊東市 静岡県伊東市
静岡県伊東市 静岡県伊東市 静岡県熱海市
北陸 北陸
なし     金沢市 石川県加賀市 石川県能登島町
近畿 近畿
京都市 兵庫県西宮市 神戸市 滋賀県長浜市 神戸市
中国・四国 中国・四国
岡山県倉敷市 広島市 広島市 岡山市 岡山県倉敷市 広島市
香川県宇多津町 広島県吉和村 香川県宇多津町
九州 九州
福岡県北九州市 長崎県佐世保市 熊本県阿蘇町 福岡県北九州市 大分市 大分県湯布院町
長崎市 長崎県佐世保市 長崎県佐世保市
鹿児島市 沖縄県糸満市


 ありゃりゃ。・・・ということで、オルゴール館が34軒中15軒が著名な観光地、ガラス館については62軒中28軒が著名な観光地にある、ということになりました。

パーセンテージを出しますと、オルゴール館が著名な観光地にある率44%、ガラス館が同45%、という数値になります。それぞれ約半数が有名な観光地にあることになりますね。

 さらに見ていきますと、特にオルゴール館とガラス館が両方存在するところ、小樽市(小樽市街)、那須(避暑地)、茅野(蓼科高原)、北九州(門司港レトロ地区)などは、いずれも「新・観光地100選」に入選しなかっただけで、括弧書きのとおり有名な観光地があります。これも含めると、もっと数値は上がることになります。

 で、中間結論。「著名な観光地にはオルゴール館とガラス館が多い」のではなくて、「オルゴール館とガラス館は著名な観光地に多い」ということになります。微妙に違いますね。

 しかしながらさらに疑問が残ります。「どうしてオルゴールとガラス工芸品なのか」ということですね。たとえば、オルゴール館の浜松(浜松は楽器の町)、ガラス館の長崎(古くから自由貿易で栄え、オランダをはじめとする西洋文化=ガラスと古くから深い関わりがある)というのは分かるんです。しかし他の町のそれは、どう考えてもよく分からないんですね、「どうしてオルゴールとガラス工芸品なのか」ということが。どうしてなんでしょうね。

 で、この品物自身についてちょっと考えてみるに、はい。この2つに共通するイメージ→きれい、小物→女性にキャッチーな商品たち、ということで、おそらく何らかの形で女性が影響しているようでございます。

 そこで、女性という観点から考えてみましょう。次はいよいよ結果です。

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