旅と鉄の盲腸旅の小ネタ。鉄道業界安売り王座決定戦 > 結果発表です!

                     ◆◆鉄道業界安売り王座決定戦◆◆
                  結果発表です!

 ひととおりの表の閲覧、ご苦労様です。こちらで、結果発表をさせていただきましょう。

■最安値のいろいろ
○一番安い額面
北大阪急行 2kmまでの区間 80円
 いやいや驚きましたです。缶飲料ですら120円の昨今、100円を切った値段で利用できる交通機関があるなんて…。しかもこの会社、この1区間だけでなく次の2kmまでの区間も同額で、本当に安いです。大阪万博を契機に生まれた会社で、その時の貯蓄があるのか、はたまた営業キロが短く、かつ大阪の大動脈である地下鉄御堂筋線と相互乗り入れを行っているため、乗客が多いなどの好条件が重なった結果でしょうか。

 ちなみにこの区間、2007年3月までは若桜鉄道の60円が最安でしたが、同年4月の同鉄道運賃改定(60円→100円)にともない、順位変更となった次第。

○最長最安値区間連続記録
東京地下鉄 31kmまでの区間から40kmまでの区間にわたり全ジャンル最安値10km
        全線にわたってジャンル内最安値その長さ41km
 とにかくすごいです、この会社。私が初めて東京に行ったときに感じたのが地下鉄の運賃の安さ。山手線より内側の区間ならほとんどの所が190円までで行けてしまいますね。ジャンル内最安値も全区間にわたり独占。また最長13kmにわたって同一運賃区間が続く(190円区間)、というのもこの会社がトップです。まるで均一運賃のようですね。

○最安値乱立区間
JR山手線内、大阪環状線内、京王電鉄、東京地下鉄、広島電鉄の5社が並ぶ14kmまでの区間(190円)
 大変なことになっています。安いですねえ。これら路線を利用している人は他の路線を利用するとき「高いなあ」と思われることでしょう。ちなみに私が通勤でいつも利用している会社のこの距離の値段は、320円。うげ、倍近い・・・・。

○最安値最多登場会社
京王電鉄 18回

 こちら、1kmから40kmまでの区間に合計18回登場します。タイトル?2冠に輝く会社、安いですね。ちなみに2位は東武鉄道の17回(下の表には出てきません。)。わずか1回違いです。しかも東武鉄道の場合、調査距離を100kmで切ったため17回に終わっているものの、実際には100km以遠もず〜っとトップが続きそうな気配でして、総延長における最多登場回数、ということになるとこの分野のチャンピオンは東武鉄道ということになりそうです。長距離で圧倒的な強さを見せています、東武鉄道。

■で、全国で運賃が一番安い鉄道会社は?
 はい、ということでここで最終結果の発表です。「何をもって一番安い会社とするべきか」についてはいろいろ議論が分かれるところかと思います。上の記録にしてもある意味最も安い、といえます。

 で、独断と偏見になってしまうかもしれませんが、ここでは、「その会社の全営業距離を見てみて、そのなかで全ジャンル最安値の区間が占める割合が一番高い会社」を日本で一番運賃が安い会社、としたいと思います。

 といことで探してみますと・・・・。ありました。全営業キロ5.9km中、全区間が全ジャンル最安値という会社です。100%が全国最安値の区間、ということになります。

 その会社とは・・・、
北大阪急行電鉄でした。

■ということで結論。
日本一運賃が安い鉄道会社は、当サイトにおいては北大阪急行電鉄。ということにさせていただきます。
■オマケだよん♪
 で。せっかく調べましたので、ついでに国内最安値の鉄道運賃表(60kmまで)というのを作りました。だれか作ってくれないかな、こんな会社(笑)。

キロ数 値段 設定している鉄道会社名
〜1 80円 北大阪急行電鉄
〜2 80円 北大阪急行電鉄
〜3 110円 北大阪急行電鉄
〜4 110円 北大阪急行電鉄
〜5 120円 北大阪急行電鉄、長崎電気軌道
〜6 120円 北大阪急行電鉄、長崎電気軌道
〜7 120円 長崎電気軌道
〜8 150円 京王電鉄、広島電鉄
〜9 150円 京王電鉄、広島電鉄
〜10 160円 JR山手線内、JR電車特定区間、東京都電荒川線
〜11 160円 東京都電荒川線
〜12 160円 東京都電荒川線
〜13 160円 東京都電荒川線
〜14 190円 JR山手線内、大阪環状線内、京王電鉄、広島電鉄(宮島線)
〜15 190円 JR山手線内、大阪環状線内、京王電鉄
〜16 210円 新京成電鉄
〜17 210円 新京成電鉄
〜18 230円 京王電鉄、新京成電鉄、東京地下鉄
〜19 230円 京王電鉄、新京成電鉄、東京地下鉄
〜20 230円 新京成電鉄
〜21 230円 新京成電鉄
〜22 230円 新京成電鉄
〜23 250円 新京成電鉄
〜24 250円 新京成電鉄
〜25 250円 新京成電鉄
〜26 250円 新京成電鉄
〜27 270円 東京地下鉄
〜28 290円 阪神電気鉄道
〜29 290円 阪神電気鉄道
〜30 300円 東京地下鉄
〜31 300円 東京地下鉄
〜32 300円 東京地下鉄
〜33 300円 東京地下鉄
〜34 300円 東京地下鉄
〜35 300円 東京地下鉄
〜36 300円 東京地下鉄
〜37 300円 東京地下鉄
〜38 300円 東京地下鉄
〜39 300円 東京地下鉄
〜40 300円 東京地下鉄
〜41 350円 京王電鉄
〜42 350円 京王電鉄
〜43 350円 京王電鉄
〜44 350円 京王電鉄
〜45 370円 京王電鉄
〜46 370円 京王電鉄
〜47 370円 京王電鉄
〜48 370円 京王電鉄
〜49 370円 京王電鉄
〜50 370円 京王電鉄
〜51 370円 京王電鉄
〜52 370円 京王電鉄
〜53 410円 京阪電鉄
〜54 410円 京阪電鉄
〜55 450円 東京急行、阪急電鉄
〜56 450円 阪急電鉄
〜57 450円 阪急電鉄
〜58 450円 阪急電鉄
〜59 450円 阪急電鉄
〜60 450円 阪急電鉄

 この「夢の運賃表」だと・・・
東京−横浜間290円(現行450円)、大阪−京都間350円(現行540円)、博多−久留米間300円(現行720円)、札幌−小樽間300円(現行620円)で、行けてしまいます。


◆くだらないあとがき◆
 はい、ということで今回は鉄道運賃の比較でした。当初の予想通り、数社で独占、という結果になりました。ただ、出てきた会社が案外多かったのは意外です。あと、ちょっとホッとしたことがあったんですね。それは、短いキロ区間に、路面電車が数社出てきたこと。やはり庶民の足、下駄履き感覚(死語)で乗るには、運賃が安くないと無理ですもんね。日本の鉄道の将来は、私が想像するよりもちょっとは明るいのかもしれません。

 結果については賛否両論分かれるところかと思いますが、上記の「路面電車頑張れ!」という意味合いもあって、多少ひいき目ではありますが、1位は路面電車が走る会社になりました。この会社、全区間ワンコイン(100円)なんですね。私も長崎に行ったときはよく利用しましたが、本当に安く感じました。缶コーヒー1本分より安い。これぞ公共交通の範ですね。

(2011,1追記)
 と書いておりましたら、2010年10月、長崎電気軌道がついに全区間20円の値上げに踏み切りました。ICカードシステムの導入など設備投資が運賃に返ってきた形でしょうか。ということで最安値にも大きな変動がありました。わずか4駅という、私鉄でもコンパクトな部類に入る北大阪急行が全区間最安値となり、日本一安い鉄道会社にさせていただきました。全区間最安値の鉄道って、今までありそうでなかったんですよね。素晴らしいことだと思います。

 以上、今回は鉄道各社の安売り王座決定戦でした。今後運賃改定により更新するかどうかは管理人の気分次第♪・・・たぶんしません(笑)。


次へ 
TOPへ
小ネタ集へ

無料ホームページ掲示板