旅と鉄の盲腸 > にっぽんの駅 > 駅木・駅花への旅(能登鹿島駅) >のと鉄道廃線部分の桜2006
のと鉄道のうち、穴水〜蛸島間は2005(平成17)年3月をもって廃止されました。ここでは、その翌年である2006年現在ののと鉄道線廃止部分の桜を中心に、その時現在の駅舎や駅の様子を紹介しています。現在はその後の整備等により、風景が変わっているところもあるかもしれません。またそのままになっている所でも、人の手が入らないところは日を追うごとに確実に朽ちていきます。現在の各駅の状況は、ここに挙げるものとは様子がかなり異なっているものをお考えください。ここでは、列車が来なくなって1年経った各駅と、列車が来なくなっても咲き続ける桜、これらを見ていただけると幸いです。
なお、「区間全駅ネットワーク」の川口さんには、当日車で案内してもらうなど、非常にお世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。
中居駅前景。桜を背に立っているような駅でした。待合室に残された時計は、まだ時を刻んでいました。 | 「今年の春は静かだ」と思っているのかもしれません。列車はもう来ません。 |
集落から離れているため、「秘境駅」だった鹿波。今年もひとり静かに桜が咲いていました。 | 「国敗れて山河あり」じゃないですけど、鉄道が通らなくなっても、桜は花を咲かせます。違うのは、今年はその姿を列車の中から見てもらえないこと。 |
前波駅。外れに大きな桜がありますが、先客がいらっしゃったので遠慮しました。 | 急行停車駅だった鵜川。駅の規模が大きく、構内も広いだけに、現在の姿はより寂しさが増幅します。 |
鵜川駅蛸島寄り。「立入禁止」の柵がされたトンネルの横に、見守るように、静かに1本の桜が咲いていました。 | 七見駅。のと鉄道になってからの新設駅です。1995年開業、2005年廃止。僅か10年の開駅期間でした。 |
矢波駅。海が目の前に広がる絶景の駅でした。 | 駅施設、利用促進の看板など、何もかもが廃止当時そのままというのが、より寂しさを誘います。 |
波並駅。海に面した風情ある駅でした。 | 藤波駅。今回訪れた中で一番立派な花を咲かせていたサクラの木です。見に来てくれる人は少ないでしょうけれど…。 |
宇出津駅。中継駅であり、かつてのと鉄道本社のあった所です。今にも列車が入ってきそうな錯覚にとらわれます。 | 羽根駅。山の中にあるようですが、海は見えないだけで実際はかなり近いところを通っていました。のと鉄道には、このような立地の駅が多く存在しました。 |
小浦駅。小高いところにあり、遠くに海が眺められる小さな駅でした。 | 白丸駅。「秘境駅」として有名でしたが、山林火災で森林は燃えてしまい、趣が変わりました。そして、駅も森と運命を共にし、列車の来ないところになりました。 |
蛸島駅、終点です。将来体験運転が出来るようにとのことで、構内には列車が留置されています。 | 蛸島駅駅舎。事務室だったところは現在NPOが入居しており、みやげ物などの販売をしています。 |
羽根駅。よくある鉄道風景です。トンネルの前の柵を除いては…。 | この列車が再び動きだすことはあるでしょうか…。 |