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「駅で温泉」への旅


 お風呂好きな日本人。私もその例外ではなく、温泉好きです。ここでは旅行者にとっては便利この上ない?「駅構内に温泉を作っちゃいました」方式の駅のご紹介です。旅の途中に時間があれば、ちょっと途中下車して温泉へ。そんな方にお勧めの、素晴らしい駅です。

 なお、ここに掲載したデータは、私が訪問した当時のものです。定休日・料金等、現在とは異なる可能性もありますので、確認のうえお出かけください。


JR九州久大本線 布院駅Yufuin

 こちらも九州においてはかなり正しい観光地、湯布院です。この駅にも足湯があります。足湯がある地域というのは湯量が豊富な証拠、というのをどこかで読んだような気がしますが、ここ湯布院も湯量が多いようで、お湯は足湯のほか、駅舎の床暖房にも使われています。

 ちなみに駅舎はノーラッチ、つまりきちんとした改札口のようなものがなく、それと思しき辺りになんとなく駅員さんがスタンプ持って立っているという、不思議な駅です。なので足湯自体が「改札内にある」という印象は、改札を通る時点では非常に薄いです。ホームのはしっちょにぽつんとあるそれを見て、ああ、ここは駅なんだと気づく次第。雰囲気もいいですし値段も安いですし、列車を利用しない人にも入りやすいかもしれません。

 行ってみますと、列車が来ない時間にも結構利用者があります。女性に人気の観光地だけあって、利用者もやはり女性が多いです。町歩きで疲れた足をこの駅でゆっくりと癒すのもまたよいかもしれませんね。足湯なので女性は化粧をしなおす心配もありません。

ホームから見た由布院駅の様子。このように改札口はありません。 ホームの足湯と、出発する特急「ゆふ」号。

☆おんせんデータ
所在地:大分県由布市
営業時間:9:00〜19:00 無休
利用料金:160円(タオル・絵葉書1枚付き、乗車券の他に別途必要な額です)


南阿蘇鉄道高森線 蘇下田城ふれあい温泉駅Asoshimodajo-fureaionsen

 熊本県東部、南北25km、東西18kmという大きな阿蘇カルデラの南側に位置するのがこの駅、阿蘇下田城ふれあい温泉(阿蘇下田)駅です。ここを通る南阿蘇鉄道は、JR豊肥本線の立野駅から分岐しており、立野からはおよそ15分程度の道のりです。

 お城のような駅舎は、かつてこの辺りにあった下田城をイメージして建てられた立派なもの。お風呂はこの中にあります。

 この項目では珍しく浴室の画像がありますが、平日の昼下がりで利用者が少なかったために、幸運にも撮れたものです。見て頂けると分かるかと思いますが、お世辞にも「広い」とは言えない浴槽です。10人も入ればいっぱい、5人くらいでの使用がちょうどよいように思われます。浴室の画像に窓が写っていますが、この向こうはもうホームです。入浴しながら駅の雰囲気を味わいたい、という方にはうってつけ?の施設かもしれません。泉質はアルカリ性単純泉ですが、少し色がついているような気がします。また小ぢんまりした浴槽にもかかわらず、きちんとした電気風呂も設けられているというのもここの特徴かもしれません。

 入浴後は併設のみやげ物スペースで村の特産物の買い物をしたり、また2階は展望室になっていますので、休憩がてらカルデラを取り囲む阿蘇の外輪山も一望できます。時間を気にせずのんびりお風呂に入りたい。そういう方にはうってつけの駅かもしれません。

阿蘇下田城ふれあい温泉駅外観。お城のようです。 駅ホームと高森行きの列車 浴室の様子。あまり広くはないです。

☆おんせんデータ
所在地:熊本県阿蘇郡南阿蘇村
営業時間:9:00〜21:00(4〜10月は22:00まで) 月末日休
利用料金:400円


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