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「駅で温泉」への旅


 お風呂好きな日本人。私もその例外ではなく、温泉好きです。ここでは旅行者にとっては便利この上ない?「駅構内に温泉を作っちゃいました」方式の駅のご紹介です。旅の途中に時間があれば、ちょっと途中下車して温泉へ。そんな方にお勧めの、素晴らしい駅です。

 なお、ここに掲載したデータは、私が訪問した当時のものです。定休日・料金等、現在とは異なる可能性もありますので、確認のうえお出かけください。


JR東日本北上線 ほっとゆだ駅Hottoyuda

 東北新幹線、東北本線北上駅から分岐する北上線で1時間、奥羽本線横手からだと35分、岩手・秋田県境にほど近いほっとゆだ駅に到着します。山あいの、非常に静かなところです。この駅に温泉公衆浴場があります。

 1990(平成3)年、それまでの駅名「陸中川尻」を改称して誕生した駅ですが、前後して駅舎改築もあわせて実施され、温泉つき駅舎となったようです。現在では少ないながらもある程度は見られるようになった温泉付きの駅舎。この駅はそのはしりになります。

 面積的には公衆浴場部分のほうが駅施設より広く、「駅のある温泉」といったほうがいいかも。浴室の中には鉄道用の信号機があり、列車の発車時刻に合わせて青→黄→赤と変化して列車の接近具合を教えてくれるので、乗り遅れの心配もありません。

 付近には湯田錦秋湖など見て回る所も多く、入浴後はこれらをブラブラするのもいいですね(画像は追って追加予定)。

☆おんせんデータ
所在地:岩手県和賀郡西和賀町
営業時間:7:00〜21:00 第2水曜定休
利用料金:150円

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秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線 仁前田駅Animaeda

 奥羽本線の鷹ノ巣駅から秋田内陸縦貫鉄道線に乗り換えて約40分、阿仁前田駅に併設されているのが、「クウィンス森吉(もりよし)」です。「温泉付き駅舎」といいますが、こちらの場合も建物の7割以上は温泉施設でして、実際は「駅舎付き温泉」と言ったほうが正しそう。

 お風呂は大浴場のほかミストサウナ、露天風呂があります。冬の季節、雪を見ながら入る露天風呂というのも、また格別です。

 またお風呂本体のほか、大広間・軽食コーナー、映画コーナー、カラオケ、貸切もできる談話室などがあり、娯楽施設としても充実しています。さながら地域の皆さんの社交場。私が行った当日も歌謡ショーが行われており、盛況でした。ただし、駅前の駐車場にたくさんの車が止められているように、ほとんどの方は自家用車で来られ、鉄道で来る人というのはほんのわずか、というのが残念です。

阿仁前田駅駅舎。右側が公衆浴場になります。 

☆おんせんデータ
所在地:秋田県北秋田市
営業時間:10:00〜22:00 第1月曜定休
利用料金:450円

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JR東日本奥羽本線(山形新幹線) 畠駅Takahata

 「温泉新幹線」と銘打って1999(平成11)年冬に新庄まで延伸開業した山形新幹線。福島から「つばさ」で2駅、約40分でこの駅に着きます。ただ、この駅だけ通過する「つばさ」号が多いので、案外行きにくいです。

 そして見て下さいこの外観。なぜか必要以上にゴージャスです。駅が町の中心から離れていて、周囲には田園風景が目立つというロケーションも相まって、安っぽいラブホテルに見えなくもないです。その離れっぷりは半端ではなく(ほんと郵便局すらありません)、非常にのどかです。

この駅舎内に公衆温泉浴場「太陽館」があります。

 お湯は無色透明、一見すると普通のお風呂と変わりません。ただ少しヌルッとする感触があり、これは独特です。ただ全体としては、なぁんとなく温泉なんかな〜、という感じです。

 汗を流してさっぱりしたら、タオル片手に「つばさ」に乗りましょう。次は赤湯温泉?それとも銀山温泉?


高畠駅駅舎。ゴージャスです。

☆おんせんデータ
所在地:山形県東置賜郡高畠町
営業時間:7:00〜22:00 第2月曜休
利用料金:300円


JR東日本常磐線 本駅Yumoto

 福島県いわき市の湯本温泉。湯本温泉と言えば私は映画「フラガール」のモデルにもなった「常磐ハワイアンセンター」(現在は「スパリゾートハワイアンズ」)を思い出してしまうのでうが、そういった方も多いと思います。それくらいよく知られた温泉地の玄関口・湯本駅にも、温泉地らしく駅にお風呂があります。

 といってもこちらは足湯でして、1人、頑張って入れば2人くらいが足を浸けられる小さいサイズのもの。トイレの前にあるというのもまた微妙ですが、湯は硫黄の匂いが漂い、湯の花も浮遊している非常に濃いものです。私も少し足をつけましたが、本当に温まります。ちなみにこの裏側は手を浸す「手湯」になっています。手湯というのは珍しいですね。一瞬、何なのかがわかりませんでした(汗)

 駅前にも同様に足湯があり、こちらは広くて楽しめます。

 温まった後、トイレに入って出てくると、地元の高校生がホームのほうを向いて、このベンチを普通のベンチとして利用している姿に遭遇し愕然としました(^^;「贅沢やなあ」と思いましたが、毎日この駅を利用できる人にとっては、このベンチは足湯じゃなくて普通のベンチ。そういうものなのかもしれません。

湯本駅・足湯

☆おんせんデータ
所在地:福島県いわき市
営業時間:駅の営業時間内
利用料金:入場券等、有効な乗車券があれば無料で利用できます。


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