旅と鉄の盲腸 > にっぽんの駅 > ?な駅へのご招待(JR編)
周りには何もないのに、駅がある。駅があるのにほとんどの普通列車は通過する。そんな変な駅が存在します。その駅の存在価値っていったい・・・。とにかく見ていきましょう。
JR東日本鶴見線 海芝浦駅Umishibaura
もうすでにご存じの方も多く、いまさら説明の必要もないかと思いますが、鶴見線の終点駅です。
この駅がどうして変かといいますと、降りられないんですね。正確には改札から外へは出られないんです。外へ出るには、「東芝京浜事業所社員又はここと商用上の関係を持つ者」という肩書きが要求されます。
要するにこの駅、敷地の外はすぐ東芝さんの工場で、公共の場所ってないんですね。だから東芝さんに用事のない方以外は降りられません。写真で駅舎に見えるのも実は東芝さんの事務所だったりします。
しかしながら来ても所在なく佇んでしまう、ということもなく、改札内の奥に小さな公園のようなものがありまして、ここでちょっと休憩することもできます。なぜか結構人もいらっしゃったりして。
また工場の反対側はすぐ東京湾。「素敵な駅・青海川」でこの駅を「日本一海に近い」と書きましたが、ここはある種それより海に近いです。ホームから釣りなんぞ出来たりして。私が訪れたときは、先述の公園で釣りを楽しんでおられる方がいらっしゃいました。
「工場の中にある駅」ということで、平日と休日の様相は大きく変わります。休日の午後、ぽっかり空いた時間を埋めるのには結構楽しい場所かもしれませんよ。ただし電車の本数にはお気を付けて。時間帯により大きく異なります。
首都圏にあって、時間帯によって非常にのんびりできる。「都会のオアシス?」と言っても過言ではないのではないでしょうか。
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