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駅木・駅花(エキボク・エキバナ)への旅


 沿線に咲く四季折々の花。車窓からも眺められますが、時間があれば列車を降りて、心ゆくまで眺めてみませんか。ここでは、そんな車窓・駅で花見ができる駅のご紹介です。なお、花の見ごろはあくまで目安で、その年の気候により大きく異なります。確認のうえお出かけください。


箱根登山鉄道線 宮ノ下駅Miyanoshita

 神奈川県西部、小田原から箱根へと伸びるこの路線の沿線は、初夏の声を聞いて暫くした頃、色とりどりのアジサイに覆われます。山腹にへばりつくようにして走るこの路線の殆どの区間にはアジサイが植えられ、季節が巡るとともに、その花の帯は麓からどんどんと標高の高いところへ登ってゆきます。ピーク時にはまるで水色のトンネルを抜けて走るようなところもあり、見る人の心を魅了します。

 このような路線ですので、ピーク時には全車指定の臨時列車「あじさい号」が運転されます。その「あじさい号」が数ある駅の中で特別に長時間停車するのがここ、宮ノ下駅です。駅は地平で、列車が交換できるようになっています。「あじさい号」はここでしばらく停車し、乗客に駅へ出てもらってアジサイをしばし見学する、というダイヤが組まれています。

 そのみずみずしさが際立つのは夜の部でしょうか。ここは夜になるとアジサイがライトアップされ、薄暗い構内に見事なまでの水色の帯が照らし出されます。派手なライトアップですし、自然の姿そのままが好き、という方には少々「やりすぎ」の感も否めないかもしれませんが、東京からも近く、箱根観光の途中にあることもあり、気軽に立ち寄れる花の駅であると思います。

宮ノ下駅全景 ライトアップされたアジサイと、駅に進入する電車

◆例年の見ごろ:6月下旬〜7月中旬(高度により開花・見ごろの時期に差があります)

◆撮って出し
 宮ノ下駅+αの画像はこちらからどうぞ。(画像が多いため、表示に時間がかかる場合があります。)

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と鉄道七尾線 能登鹿島駅Noto-kashima

 能登鹿島駅は、石川県能登半島中部、七尾から少し奥へと入った穴水町というところにあります。波静かな七尾北湾を望む、静かな無人駅です。ここは「能登さくら駅」の別名を持つ、サクラに囲まれた駅です。

 この駅に植えられているサクラの木は約50本。これらの木が一斉に花を付ける頃、普段は静かで小さなこの駅は、ひとときの賑わいを見せます。駅前には出店ができ、交換ができるものの小さなホームには人が溢れます。列車はおおむね1時間に1本程度の運転ですが、列車が来ない間でも、ホームにはサクラを見る人の流れは絶えることなく、この駅が1年で一番活気のある場面を見ることが出来ます。

 そしてこの駅のもうひとつの魅力が、「サクラと海を同時に眺められること」でしょうか。前述のとおり、この駅は海からすぐ近くのところにあり、ホームからは七尾湾を望むことが出来ます。サクラの咲く駅は数あれど、全国的にもそんなに多くはないサクラと海を同時に眺められる駅。名所だけあって花見客は少し多めですが、のんびりした午後を過ごすにはちょうど良いところかもしれません。

能登鹿島駅駅舎 能登鹿島駅ホームから七尾湾を望む

◆例年の見ごろ:3月下旬〜4月上旬(満開の時期はこのうちの1週間程度)

◆撮って出し
 能登鹿島駅の画像はこちらから、

 のと鉄道廃線部分の桜2006の画像はこちらからどうぞ。(それぞれ画像が多いため、表示に時間がかかる場合があります。)

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